【昭と樹】麗 花萌ゆる8人の皇子たち(Moon Lovers 月の恋人 歩歩驚心)《二次小説》

18話があまりにも辛すぎて、受け入れることができず…

【愛とは。】34…麗 花萌ゆる8人の皇子たち18話から《二次小説》

 

 

婚姻の儀を控えた朝。

ひとり机に向かうソ。

 

 

髪をおろし後ろでまとめ、左頬には長い前髪がかかる。

皇帝としての鎧を脱ぎ捨てた素の姿。

 

 

一通の手紙を書き終え、封をする。

 

f:id:soandsoo:20171030063138j:image

 

f:id:soandsoo:20171030062733j:image

 

 

続いて取り出したのふたつの巻物。

皇帝からの命令書。

 

なにかを書き込んでいく。

 

 

 …

 

 

そこへ現れるジモン。

 

「陛下、本日はおめでとうございます」

 

 

顔を向けて

 

「ああ、ありがとう。早いな、ジモン。

おまえにも色々と世話になった。礼を言う」

 

f:id:soandsoo:20171030063257j:image

 

f:id:soandsoo:20171030063351j:image

 

  

いえいえ、と首をふりながら

「書状ですか?」

 

 

「ああ、スからの頼まれごとだ」

 

 

 

 

書き終えるようすをじっと見るジモン。

 

 f:id:soandsoo:20171027111749j:image

 

 

「ところでなんの用だ?」

 

「いえ、ただ、お迎えにあがっただけで…」

 

 

「迎え? おまえがか?

 

おまえはいつも変な動きをする。なにが目的か?」

 

 

「いえ、なにも。一緒に正殿に…」

 

 

「まだ支度もしていないし、こんな早くから行くわけなかろう。

これからスを迎えに石塔に行く」

 

 

「いやあの、その…。

 

へ・スさまは助かって良かったですね〜」うひひひひ〜。

 

 

手を止め、呆れ顔で

 

「おまえがすぐに毒を吐かせたそうではないか。

しかも、いつの間にかパク・スギョンに毒のすり抜け方も習っておった。

まったく、おまえもスも、油断ならない」

 

 

「へへへへへ〜」

 

 

「それなのに、なぜ、わたしを迎えに急使を出した。

死んだかと思って慌てたであろう」

 

 

「いえいえ、あれでも結講、重篤だったんですよ」

 

 

「まあ、よい。わたしには分からないこともあるのだろう。

こうして戻ってこれたのだから、それだけで十分だ…」

 

 

 

****

 

 

そのころ、東池の願いの石塔前にスの姿。

 

 

 

(続きます)

 

✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎