【愛とは。】22…麗 花萌ゆる8人の皇子たち18話から《二次小説》
七夕(しちせき)の宴。
卓を囲むのは、ス、ペガ、ウヒ、
黄州院ファンボ氏、ヨナ、ウォン、
そして皇太后忠州院ユ氏。
側で見守るジモン。
卓の上には、料理の数々。傍らには筝の用意が。
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食事も進み、宴もようやく和やかに。
いくらか寛いだようすの面々の中で、スだけは静かな佇まい。
ペガが立ち上がり
「そろそろ、わたしの演奏をお聴かせしましょう…」
筝を前に座るも
「あれ? 義甲(爪)がみあたらないな?」
そこにチェリョンが進みより「これをお使いください…」
義甲が入った箱をみて、ハッとするス。
…
箱を受け取るペガ。
そのようすを目に、パク・スギョンの言葉を思い出すス。
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ある日。
大将軍パク・スギョンを前にするス。
「これでひと通りお伝えしました。
陛下がお戻りになるまで、耐え忍んでください」
「ありがとうございます。
わたくしは大丈夫、持ちこたえられます」
スギョン、いつものようにニッと笑う。
「それと、スさま。
身につけるものにもお気をつけください。
どこに毒針が仕掛けられているかわかりません」
「はい、わかりました」
「どうかしっかり、生きてください」
(我が娘のぶんも…)
スギョンの目を正面からしっかりとみるス。
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箱を開け、義甲(爪)に手に伸ばすペガ。
ス、急に立ち上がり
「あっ、、、ペガさま、
あの、あの、、、、」
「なんだ、スよ?」
(続きます)
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ひとつお断りです。
このシーンで筝を演奏するためにペガは義甲(爪)を…と言います。けれど、オリジナルストーリー第3話では、ペガが筝を弾くのに爪は使っていませんでした。棒のようなもので弦を弾いているようです。物語の都合上で申し訳ありません。
ペガが笙を奏で、ウヒに舞ってもらうという案もあったのですが…またの機会に♪
写真を追加(20171019/0800)
美しいシーンでしたね。