【愛とは。】9…麗 花萌ゆる8人の皇子たち18話から《二次小説》
茶美園の一室。
忠州ユ氏、信州カン氏、漢山ヘ氏が茶を楽しむところに、皇帝ワン・ソとジモンが訪れる。
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夜。
部屋に戻るソをスが追いかけながら、ウクの幽閉をとがめる。
「ご兄弟、仲良くしてとお願いしたではありませんか?」
「膝をつくな」
「なぜウクの味方をする?」
「不愉快だ」
「なぜ、わたしの気持ちがわからぬ…
おまえは理解すべきだ」
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東池、願いの石塔。
祈りを捧げるス。
その後姿をそっと見守るジョン。
「辛くはないか?」
「大丈夫。わたしは元気です」
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ウクの屋敷。
「いつまでわたしをここに閉じ込めておくのか!」怒りに震えるウク。
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正殿。
兵士が止めるのをふりきり、陛下の御前に現れるウク。
「なぜ、わたしは幽閉されなければいけないのか?」
「おまえを謀反の罪で帰郷刑に処する。屋敷に帰れ。死にたいのか?」
「なぜ、なぜだ…。
あなたはヨナと婚姻すべきだと言ったでしょう。
黄州では兵を挙げる準備が整っています」
ふっと微笑んで
「わたしはへ・スと婚姻する」
…
お互いに視線を外すことなく、睨み合うふたり。
「そうやって、そうやって、すべてを手に入れようとするのか…」
強く拳を握り、怒りに燃えるウク。
表情を変えることのないソ。
「体に傷のある者と婚姻するなどと、まだそんなことを言っているのか…」
「わたしがすると言ったらするのだ」
「それでは、わたしがひとつ面白い話をしましょう」
…
ウクの顔をじっと見るソ。
「ヘ・スとわたしは婚姻の約束をした仲です」
…
「陛下の女人になるずっと前から、ヘスは『わたしの人』でした」
(続きます)
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ずいぶんとブログを放置してしまい、申し訳ありません。
DVDを購入し、延々と繰り返し観ていました。
そしたら、新たな発見や見落としていたことがずらずらと…。
わたしがこのブログをスタートさせたのは、テレビ東京版(カットしまくり)の18話を観たのがきっかけ。
きちんとした本編を観ないままにはじめてしまったことを、いま、深く反省しています。
非常に恥ずかしく思っています。
とはいえ、はじめてしまったものは終わらせなければなりません!
本来は10話までのストーリーだったこの妄想二次小説でしたが、
練り直して、もう少し長く展開させることにしました。
独りよがりな自己満足の妄想ですが、
もし宜しければ、おつきあいいただければ幸いです♪