【愛とは。】25…麗 花萌ゆる8人の皇子たち18話から《二次小説》
松嶽。
騎乗したまま高台から皇宮を見下ろすソ。
厳しい顔、口もとを引き締め、瞳は不安に揺れている。
眼下には、東池と願いの石塔が見える。
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そこへ…
石塔に向かって、
遠くからゆっくりと
歩いてくるひとりの女性の姿が、、、
片足をわずかに引きずっている。
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石塔の前で、手を合わせる女性。
それは
「わたしの人、ス」
…
大きな石塔、小さな石塔、
そしてその隣りにはさらに小さな石塔が…。
…
目を閉じ、祈りを捧げながら
そっと優しくお腹に触れる。
…
…
…
ふと気づいて、目を開く、ス。
…
後ろから近づく懐かしい気配。
抱きしめられる感触。
腕の中の温もりに身を委ねる。
…
「会いたかった」
(続きます)
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