【愛とは。】29…麗 花萌ゆる8人の皇子たち18話から《二次小説》
スのもとへと訪れるのは、漢山へ氏とその一族。
…
向かい合い、改まってへ氏。
「この度の婚姻、誠におめでとうございます」
「ありがとうございます。でも、どうして…」
そこで…
へ氏の後ろに控えていた
老年の男性とその息子と思われる男性が少し前へ。
年若い男性が口を開く。
「スよ。わたしだ、ミョンの兄だ」
「ミョンさんのお兄さま…」
「なかなか訪れることができず、申し訳なかった」
「いえ、そんな」
「もっと早く知らせて、安心させてあげたかったのだが…」
…
隣の男性を見れば、こちらもミョンとそっくりの面差し。
(ミョンさんのお父さま、、、)
ふたりとも、まっすぐな眼差しでスをみる。
…
静かに語り始めるミョンの父。
「神聖皇帝との一件以来、我々は松嶽の政から離れざるを得なかった。
ミョンは死ぬ前に、娘のように思っているおまえをくれぐれも頼むと遺言していた。
けれど、おまえの問題に巻き込まれたら一族は死に絶える。
おまえに近づくことができなかったのだ」
それを受けてミョンの兄
「許してくれ」
そっと頭をさげる。
ス、瞳に涙を浮かべながら
「いいえ、なにを仰いますか。
わたくしの方こそご迷惑をかけてしまって、
本当に申し訳ありませんでした…
でも、なぜ?!」
…
そこへ現れた女官。
手には花嫁衣裳が。
(続きます)
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