【アイテム考察〜靴】魂の入れ物…コ・ハジンからヘ・スへ
靴を脱いで池に飛び込むコハジン。一方で、混乱するへスにウクは高麗という現実世界で生きようと、靴を履かせます。まるで、一度抜けた魂を入れ直すように…。
— 昭と樹 (@soandsooryeo) 2017年10月21日
私が連れてきたから最後まで面倒をみる的な発言も意味深。でもウクはミョンさんにも靴を履かせてますね😅#麗花萌ゆる8人の皇子たち pic.twitter.com/KdVpfrXal3
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ご存知、冒頭のシーンでコ・ハジンは池に飛び込みます…
実は裸足なんです。
それまできちんと履いていた靴を脱ぎ捨てて行きます。ジモンと思われる人物の前に。
そして高麗。
タイムスリップしたヘ・スことコ・ハジンは自分の行く末を案じ、部屋に引きこもってしまいます。
扉を破って、ヘ・スに手を差し伸べるウク。
ス=ハジンに靴を履かせます。
コ・ハジンの肉体を抜け出した魂が、まるで高麗のへ・スに入ったかのように…この瞬間からハジンはスとして生きようと覚悟を決めます。
「私が連れてきたから、最後まで面倒を見る」
ハジン=スにとってこの台詞は意味深ですよね。
キラキラ皇子さまのウクに言われただけでもグッときますが、タイムスリップした自分を連れてきたのは、もしかしてこの人?と勘違いさせるような発言です。
ただし、ウクはこの後、妻であるミョンにも靴を履かせています(苦笑)
この行動をみると、ウクにとって靴を履かせる行為は、それほど特別なことではないのかもしれません。
ここでは、彼が女性や弱者に優しいジェントルマンである証を表現しているのかとわたしは思いました。誰にでも礼儀正しく、優しい。正しいことを正しく行うのがウクなんだと。
スにとっては特別な行為も、ウクにとってはそれほどでもない…。
ただ、一方でウクが、母や妹、一族の期待を背負い、人々の魂=命を司る立場にあることを暗示しているとも感じられます。深読み過ぎますかね…
(ミョンの命も司っていたのかも? もっと愛していたらミョンは死ぬことにならなかった…???!!!)
いずれにしても、スは「彼なら信頼できると思った」と言っています(心の声)。
体の中でも「足」はふだんあまり人前に晒すことのない、とてもプライベートな部分です。性的な意味で使われることもあります。また地面に接することから汚れやすく、不浄なものとして扱われることがあります。
そんな「足」「靴」に触れられたス=ハジンは、ウクを信頼せざるを得ません。しかも、現代からきて混乱している、まさにそのときにです。自分を救ってくれた命の恩人と言ってもいいでしょう。好きになってしまうのも当然ですね。
現代からタイムスリップしてしまったハジンは、「靴」を通じてスに生まれ変わり、ウクと信頼関係を結ぶ。そして、高麗で生きていくのです。
(余談ですが、ジェントルマンなウクが途中からダークサイドに落ちてしまうのが、残念でもあり、この物語の肝でもあります…涙)
以下の記述が間違っておりました。訂正します(ご指摘くださったツイ友さんに感謝。ありがとうございます!)
ちなみに、高麗時代は家の中でも土足のようです(現代の韓国では靴を脱ぐそう)。
日本でも奈良時代くらいまでは、宮殿など身分の高い方のお屋敷では中国式の土足だったと言われています。
茶美園のシーンで、ソが土足で挨拶をしているように見えたのですが
ソはサテンのような布製のものを履いています。尖った先端がなかなかお洒落です♪
これは靴下とのことです。「ポソン」と言うそう。
茶美園に入ってくるとき、出て行くときはきちんと靴を履いていました。大変失礼しました!
またこちらでも…
靴を脱いでいます。
実は生きていたヨが皇后ユ氏と密談をしているところです。
室内でも椅子座るシーンなどでは靴を履いていますので、床に座るときは靴を脱ぐのかな?と思われます。
****もっとしっかり観察しないといけないですね。大変失礼しました。ここにお詫びと訂正をさせていただきます(201712050739)****
もうひとつ。
「足もとをみる」の諺や「お洒落は足もとから」と言われるように、「足」=「靴」はその人の人格や身分、状況を判断される部分。
なので、皇帝になったソは…
キンピカな靴を履いています。金糸刺繍かな。
このシーンであえて足もとまで見せる『麗』の演出の繊細さが、わたしは大好きです。
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【アイテム考察】第1回目は「靴」についてでした。
『麗』では細かなアイテムにまでこだわって、登場シーンや演出が練られています。これからも、気になるあれこれをコラムとして書いて行きたいと思います。
また次回もお楽しみに!
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— 昭と樹 (@soandsooryeo) 2017年12月3日