【愛とは。】28…麗 花萌ゆる8人の皇子たち18話から《二次小説》
「おまえは永遠に『私の人』だ」
****
ふたり並んで歩きながら
「それにしても…
おまえはどんな手を使ったんだ。
毒をすり抜けるとは…」
薬指にはめられた指輪を嬉しそうに眺めながら
「陛下にできて、わたくしにできないことはありません」
「生意気な」
…
「それに、わたくしはもう…
陛下に守られるだけのただの女の子じゃないんです。
自分の身は自分で守らなくちゃ…」
嬉しそうな、ちょっぴり寂しそうな
複雑な表情のソ。
…
立ち止まって、僅かに膝をおさえるス。
「痛むか?」
まわりを見て、
「よし」
「乗れ」
「陛下、お立ちください。こんなところ、誰かにみられたら…」
「構わぬ」
「しかも…
二人ぶんだ、膝も痛むであろう…ほら」
「陛下…」
そっと負ぶさるス。
嬉しそうに駆け出すソ。
「陛下、だめです、走っては。ゆっくりと…」
慌てて、立ち止まり「そうだ。すまぬ」
( 続きます)
********