【昭と樹】麗 花萌ゆる8人の皇子たち(Moon Lovers 月の恋人 歩歩驚心)《二次小説》

18話があまりにも辛すぎて、受け入れることができず…

【死と再生の物語】人生は変わらない、死んで生き返らなければ…

 

 

ヘ・ス=コ・ハジンがなぜ高麗にやってきたのかをずっと考えています。

 

偶然なんてものはこの世、ましてはフィクションの世界には存在せず、すべては必然。

 

では、誰の意図でス=ハジンは高麗にやってきたのか?

 

ジモン?

日蝕(太陽と月)? 

神さま、仏さま?

 

はたまた

ワン・ソさま?

f:id:soandsoo:20171119061853j:plain


ハジンは信じていれば人は変わらないと言います。その結果、現代では信じていた人に裏切られ、ズタボロ。自分の人生から逃げたいと思っています。

 

1000年くらい眠っていたい…

 

そんなハジンの願いが叶ってなのか、1000年前の高麗へタイムスリップします。

 

「死んで生き返らないと人生は変わらない」

ジモンの言葉通り、一度、スは死ぬことで…(溺れて死んだとわたしは認識しています)

f:id:soandsoo:20171201130942j:plain


 「死生観」という言葉があります。

あれは、行きているから死ぬのではありません。

死んで初めて生き返る。死を通じて生を知ることなのです。

 

裏切られて「人を信じたくない/信じられない」はずのハジン=スですが、高麗では人を信じることでしか、生きて行く道はない。これがこの作品の面白さであり、醍醐味であるとわたしは感じます。

 

ウクの差し出す手を握り、魂の入れ物である靴を履き(ブログ【アイテム考察〜靴】より)、ウクとミョン夫妻の庇護下に入る。守られる存在になります。

f:id:soandsoo:20171204070409j:plain

 

二人を信じることでしか、高麗では生きる方法がないのです(同じ兄弟でも、ヨやウォンの家でなくて本当によかった…)

 

 

一方で、ソも一度死にます。

 

そう雨乞いの儀式。

この物語で雨乞いは「ソの死」として描かれているとわたしは考察します。

 

白装束、白い輿に乗り、甕が割れる。

死化粧、雨…

 

f:id:soandsoo:20171119050342j:plain

雨は穢れを流し、浄化と再生を意味しています。

 

ソは前の人生で被っていた仮面を脱ぎ、スの前で素顔(生まれたままの姿)になることで、一度、死にます。

そして、スを信じることで生き返る。

化粧という新しい仮面を被って、皇子として皇帝への人生を歩みはじめます。

 

自分と相手を信じることで違う人生を手にする術を、スはソに教えたのです。

f:id:soandsoo:20171022125752j:plain

 

けれどラストで二人はお互いを信じきることができなかった。

 

これはチェリョンの裏切りが大きかったのだとわたしは思います(もちろん他の要素も複雑に絡んできてはいますが…)

 

チェリョンはハジン=スが高麗で最初に信じた人。なのに、大きな秘密があった。

 

最後までチェリョンを信じた(信じたかった)スと、疑うことしかできなかった(これは仕方がない)ソ。

 

お互いの溝を埋めるためには、スがまた死ぬしかなかったのです。

 

スは自らの望み通りすべてを忘れ、死ぬことで現代のハジンとして穏やかな人生を手に入れます。同僚に恵まれ、住むところにも困っていません。

 

それでは、残されたソは…?

 

「狼が日蝕に追いつくと世界は滅びる…」
(ブログ【昭so】と【樹soo】より)

 

死を迎えることで、果たして新しい人生を手に入れることができるのでしょうか?

 

f:id:soandsoo:20171119063027j:plain

f:id:soandsoo:20171119062310j:plain

 

********

 

一カ月以上、ブログを放置してしまい申し訳ありません。

少しずつですが、今年も更新して参ります。

どうぞよろしくお願い致します。ありがとうございます♪

 

soandsoo.hatenablog.com

soandsoo.hatenablog.com